自分で出来る!チプシチ腕時計の電池を交換する手順と工具

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

お気に入りのチプシチ腕時計が動かなくなったので、原因を調べると電池切れだった。腕時計の電池交換を時計修理店へ頼むor自分で交換するという2択。

ネットで調べてみたら、必要な道具さえあれば自分で取り替えることができそうだったので挑戦してみた。電池の交換手順を忘れそうなのでブログに記録(備忘録)しておく。

この記事を読んで、自分で取り替えるには無理だなと感じたら、時計修理店へお願いしましょう。時計修理店へ電池交換を頼むと最低でも1,500円位は必要。これはチプシチ新品が買える位の金額。

シチズンQ&QV722-850

僕が使っている腕時計は、シチズンQ&Qファルコンのアナログ腕時計でV722-850という品番。

シチズンQ&Qシリーズは、チープでも高品質なシチズンの時計、略してチプシチとして親しまれています。カシオのスタンダードシリーズは、チープカシオ、略してチプカシとして親しまれています。

MEMO
V722-850の文字盤には、QUARTZと記述されています。2020年9月時点でのシチズンQ&Qファルコンは996-304という品番になっています。Q996-304では、文字盤に記されていたQUARTZの表示が無くなり、竜頭の形状も変わっている。

チプシチ腕時計に使われているボタン電池は、SR626という規格で、直径6.8mm、高さ2.6mmとても小さな電池。

SR626の電池は2種類あって、時計の針だけを動かすアナログ時計用はSR626SWという品番。SR626Wは、デジタル時計や多機能時計に使われている。

シチズンQ&Qファルコンは、アナログ時計なので、SR626SWを買えばOK。SR626SWの市場価格は、230円〜400円程度。家電量販店やホームセンターでも売っています。

シチズンQ&Q腕時計V722-850の裏蓋は、本体に押し込むスナッチバックと呼ばれる、はめ込むタイプのもの。

このはめ込むタイプの裏蓋は、精密マイナスドライバー、または専用の工具を使えば空きます。ボタン電池を押さえている金具を外せば電池が取れるので、新しい電池を入れ替えて金具を固定し、最後に裏蓋を押し込めば終了。

チプシチ腕時計の電池交換に必要なものと工具一覧

  1. ボタン電池SR626SW
  2. 精密ドライバー
  3. 裏蓋をこじ開ける工具(精密マイナスドライバーで代用可能)

ボタン電池sr626sw

今回買ったボタン電池は、マクセルのSR626SW。

マクセル製のボタン電池を選んだ理由は単純です。一番安かったから。2020年10月現在の価格は230円。

精密ドライバーは、家にあったSK11のマイナスドライバー1.4×25を使いました。ここから電池交換の手順を詳しく説明していきます。

チプシチ腕時計V722-850のボタン電池を交換する手順

STEP.1
腕時計の裏フタを外す
STEP.2
ボタン電池を固定している金具のネジを緩める
STEP.3
ボタン電池を新品へ取り替える
STEP.4
ボタン電池を固定している金具のネジを締める
STEP.5
腕時計の秒針が動いているかチェック
STEP.6
腕時計の裏フタを元に戻す

1、腕時計の裏フタを外す

腕時計の裏蓋を外すには、腕時計をひっくり返し、裏フタの少し凹んだ部分に、こじ開ける工具を奥まで差し込み、グっと裏蓋を押し上げると外れます。

今回は、専用の工具ではなく、精密マイナスドライバーを使って裏蓋を外しました。腕時計を長年使っていると隙間に何かが詰まって精密ドライバーでは裏蓋を外すことができないことがあります。

裏蓋が全く動かないときは、専用の工具を使うことをオススメします。無理にこじ開けようとすると、時計に傷が付いてしまいますので。

裏蓋を外したときに、隙間に汚れや異物が無いか確認しておきましょう。腕時計を長年使っていると、隙間に汚れが溜まっていることがあります。いつもは拭いても取れない隙間の汚れを落とすチャンスです。キレイに磨きましょう。

2、ボタン電池を固定している金具のビスを緩める

裏フタを外すと、チプシチ腕時計の心臓部、機械の部分が見えてきます。イメージでは色々と詰まっていると思っていましたが、中は意外とシンプルでコンパクト。細かな部品が無駄なく配置されています。

ボタン電池は、金色の金物で固定されています。まずはこの金色の金物を固定しているネジを緩めます。とても小さなネジなので精密ドライバーで緩めましょう。

ある程度ネジを緩めると、ボタン電池が外れます。固定ネジは1mm位のとても小さなネジです。取り扱いには十分注意してください。

ネジを撮ったつもりが、別なところにピントが合ってボヤけててすみません。

3、ボタン電池を新品へ取り替える

ボタン電池は、向きがありますので取り替えるときは注意が必要です。品番、刻印が書いてある平らな面と何も書いていない出っ張ってる面があります。プラスとマイナス、表裏間違えないようにボタン電池を入れましょう。

4、ボタン電池を固定している金具のネジを締める

ボタン電池を入れたら、精密ドライバーを使って先程緩めたネジを締め込みます。金色の金物には小さな穴が空いています。ネジを締めるときは、この小さな穴に時計本体の突起物をはめ込みます。

5、腕時計の秒針が動いているかチェック


腕時計を裏返し、秒針が動いていればOKです。もし、秒針が動いてなければ、ボタン電池の向きが間違った、もしくは時計自体が壊れている可能性があります。

6、腕時計の裏フタを元に戻す

腕時計の動作確認ができれば、裏蓋を元に戻します。両手を使い、裏蓋を親指でまっすぐ押し込み、元の状態になれば終了です。

腕時計を横から見て、裏蓋斜めになっていないか確認しましょう。もし、裏蓋が浮いている場合は、もう一度裏蓋を外し、キッチリ押し込みましょう。最後に時間を合わせれば作業完了です。

最後は腕時計の本体や隙間、バンドに汚れがないか?確認しながら拭いてあげましょう。時計のバンドが古くなっていれば、新しいものへ交換してあげましょう。

参考 時計のバンドを交換する方法はコチラ

腕時計のボタン電池を交換するための所用時間は10分程度。汚れを落としたり、磨いたりしても15分程度の作業時間で終わります。

もし、この記事を読んで「自分で交換することが難しそう」と思われた方、大切な腕時計にキズを付けたくな方は、近くの時計修理のプロへ依頼しましょう。

ボタン電池の処分はどうしたらいいの?

使い終わったボタン電池SR626SWは、燃えるゴミにはとして捨てられません。

シチズンQ&Q腕時計V722-850に使われているボタン電池は、家電量販店などに設置されているボタン電池回収箱へ入れましょう。

回収箱へ入れる前に、必ずボタン電池の表と裏にセロハンテープやビニールテープを貼って、絶縁状態にしておく必要があります。そのまま入れてしまうと、他の金属と触れて、発熱、発火、破裂につながる恐れがあるからです。

工具さえ揃えば、自分でチプシチ腕時計の電池を交換できます。腕時計の汚れを落としたり、磨いたりすることで愛着がわいてきます。メンテナンスすれば安い時計でも長く使えます。

チプシチ腕時計を紹介した記事はこちら。