8年以上お世話になってるサタケ家庭用精米機マジックミルRSKM5Bでいつものように玄米を精米したけど何か音がおかしい。蓋を開けてお米を見ると玄米のまま。全く精米されていない。
二郎
ついに買い替えの時期が来てしまったのか?たまたまなのか?と思いながら何度か精米するも同じ状況。いつもの精米音よりも小さい気がする。
原因をネットで検索してみると同じトラブルになった人をAmazonや価格.comのレビュー、ブログなどで発見。どうやら精米機の心臓部であるモーターのベルトが伸びて劣化したのが原因らしい。
製造メーカーのサタケに問い合わせてみると修理するには
自分で精米機を分解してベルトを取り替える2,311円コースの二択。
ただし「自分でベルトを取り替えた場合メーカーの保証はありません」と言われたが背に腹は替えられないので自分でベルトを取り替えることにした。
注文後、約2日程で手元に届く。
発送元は株式会社サタケ新潟サービスセンター
新潟県燕市吉田下中野1559-3
箱の中身はVベルトと交換手順書と振込用紙。
支払いは後払いでいいみたい。
分解、復旧作業に必要な道具はプラスドライバーのみ。
100円ショップでプラスドライバーを買うこともできるけど、ドライバーのグリップ部分が大きいものが力が伝わりやすく使いやすい。ホームセンターや工具屋さんが近所になければネットで取り寄せててもいいかも。
では早速、マジックミルのベルトを交換してみましょう!
マジックミルRSKMタイプVベルト交換手順
1.米を精米する部分のフタと中のザル、米ぬかを受けるトレイ(糠箱)を外し、底の真ん中にあるビスを外す。
ビスを外すにはビスのまわりにある6本の金属の爪を指で押さえなが外さないとくるくる回ってしまいます。ここのビスはちょっと固めに締めてあるのでドライバーを押し当てながら回すと良い。
2.マジックミルを裏返し、裏フタを固定している4本のビスを外し、裏フタを取る
裏蓋を外すとビックリ!めちゃくちゃ汚くなってる。
ホコリかと思いきや、よく見ると米糠っぽい。
精米中に隙間から米糠が落ちてしまったのであろう。
しかもカビてるし。洗面台で水をかけながら掃除。
開けてよかった。このまま放置してたら大変なことになっていたかも。
マジックミルの裏蓋を外したところ。
モーターや基盤が見える。交換するベルトはモーターの裏側にあるので基盤達を外さなければならない。
3.操作基盤を固定している4本のビスを外す
サタケから送られてきたマニュアルでは2本のビスを外すとなっていたが、このマジックミルは4本のビスを外さなければならない。年代によって違うのだろうか?
4.青いコード線のコネクターを外す
この青いコードはマジックミルの本体に付いている基盤から出ているもの。邪魔になるので外します。
5.モーター本体部分を固定している4本のビスを外す
写真ではちょっとわかりにくいですが、モーターを固定しているビスは奥の方にある。基盤やコードを避けながらプラスドライバーを差し込んで回さなければならない。ビスを緩めて引き上げるときに落とさないように注意。まわりの基盤やコードに当たってしまうとビスが落下して取り出しずらくなるのでドライバーからビスが落ちないよう注意しながら引き上げる。
6.本体からモーターと操作基盤をはずしたところ
本体からモーターと基盤を持ち上げ、モーターをひっくり返すと問題のVベルトが見える。
茶色のVベルトを触ってみるとたしかに緩んでいる。
マニュアルでは、ドライバーを使って引き上げるようになっていたが、傷を付けたくなかったので指を使ってベルトをめくるとスルッと外れた。
左が元々のVベルト右が新しいベルト。
パッと見わからないけど、よくよくみると元々のベルトの方が大きい。
7.ベルトを取り付ける
マニュアルでは、小さい方のブーリーに2〜3段ベルトを掛けた後、大きい方のブーリーにも同様に2〜3段ベルトを掛ける。このとき、指でベルトを押さえながらブーリーを回していく。
このとき注意しなければならないのは、小さいブーリーの下にあるファンを誤って指で押さえないこと。精米時にファンの下のボルトに羽根が接触して壊れてしまいます。
二郎
マニュアル通りに小さいブーリーに引っ掛けて大きいブーリーに引っ掛けようとするが、これがなかなかうまくいかない。5分位格闘してやっと引っ掛けることができた。
大きいブーリーにはベルトは全の溝に入れることができたが、小さいブーリーはあと一段残っている。親指でベルトを押さえながらブーリーを回していく。
できた!と思ったら、あれ?何かおかしい。そう、今度は大きいブーリーが一段外れてしまった。もう一度親指でベルトを押さえながら回していく。
やっとのことでベルトがはまった!指で押さえてみると確かに緩みがない。
8.ベルトを取り付けたら、ブーリーを回して異音がないか確認する
異音がする場合、ベルトがちゃんと取り付けられていない可能性があるのでもう一度外して確認。特に変な音はしなかったので組み立てていく。
9.取り外したときと逆の順番に取り付ける
そういえばモーターを外したときに見知らぬ部品がカランカランって2つ出てきたんだよね。
部品をみるとビス穴があるのでモーターの下部に取り付けられていたものだと思う。しかし、どうやってモーターに取り付けられていたのかわからない。パズルや知恵の輪のようにモーターに部品をハメてみる。
マジックミルの本体にモーターと基盤を入れる。
そうそう、電源コードを本体の溝に差し込むのを忘れないように。
青いコネクターも差し込み、モーターを本体に4箇所のビスで固定。
それから操作基盤も4箇所のビスで固定し、キレイになった底板を本体に固定。
ひっくり返して最初に外した精米する部分の底のビスを固定したら完成。
10.試運転
試しに玄米を精米する。おお!いつもの精米音が!
中身を見るとちゃんと精米されている!
二郎
無事にマジックミルの修理が完了しました。
直ったのも嬉しかったけど、一番は無駄な出費せずに済んだこと。まだまだマジックミルには頑張ってもらわないとね。
今回、マジックミルを修理するために使った道具工具はプラスドライバー。
ドライバー以外に準備しておいた方がいいものは新聞紙とウエットテッシュ。
あともうひとつ。プラスドライバーには磁力が備わったタイプがある。しかし、磁力が弱いとドライバーからビスが落っこちてしまうので磁力を強化するマグキャッチという部品があるので買っておいても良いかも。